Webライティングをやっていると、専門技術に関しては日本語サイトはかなり遅れていると皆さんお考えではないでしょうか。海外の先端情報をどうやって集めるか、という問題が出てきますが、とりあえずGoogleで英語検索するのが定石ですね。
プログラマの皆さんについても同様で日本語で回答が得られない場合には海外のサイトの力を借りるのが普通です。
英語のサイトをGoogleで検索をかけたい場合、ブラウザの設定を英語にしている方もいらっしゃるかと思います。ですが検索する度に設定を変えるのはあまりに非効率です。
Googleの検索結果を簡単に変えるには、URLにパラメータを付けるのが手っ取り早いです。Googleの検索結果URLに付けられるパラメータをまとめて解説を付けておきました。ご参考になさってください。
パラメーター早見表
パラメータ | 機能 | 指定値 | 指定した際の効果 |
---|---|---|---|
q | 検索ワード | 文字列 | 指定ワードで検索 (複合:+ 除外:-) |
num | 1ページの 検索結果件数 | 数値 | 最大100件の表示 |
pws | パーソナライズ | デフォルト(なし) | 有効 |
1 | 有効 | ||
0 | 無効 | ||
lr | 検索する言語 | デフォルト(なし) | ブラウザの設定 |
lang_ja | 日本語 | ||
lang_en | 英語 | ||
lang_zh-CN | 中国語 | ||
lang_ko | ハングル語 | ||
lang_fr | フランス語 | ||
lang_de | ドイツ語 | ||
lang_It | イタリア語 | ||
lang_es | スペイン語 | ||
lang_ru | ロシア語 | ||
tbm | 検索種別 | デフォルト(なし) | 通常検索 |
isch | 画像検索 | ||
vid | 動画検索 | ||
nws | ニュース検索 | ||
shop | ショッピング | ||
bks | 書籍検索 | ||
blg | ブログ検索 | ||
pts | 特許検索 | ||
hl | 表示される言語 (検索結果画面のUIの言語) | デフォルト(なし) | ブラウザの設定 |
ja | 日本語 | ||
en | 英語 | ||
de | ドイツ語 | ||
fr | フランス語 | ||
It | イタリア語 | ||
es | スペイン語 | ||
ru | ロシア語 | ||
ko | ハングル語 | ||
zh-CN | 中国語 | ||
tbs | 画像の種類 | デフォルト(なし) | 全ての種類 |
itp:face | 顔 | ||
itp:photo | 写真 | ||
itp:clipart | クリップアート | ||
itp:lineart | 線画 | ||
itp:animated | アニメーション | ||
ie | クエリの文字コード | デフォルト(なし) | 自動判別 |
utf-8 | UTF-8 | ||
shift_jis | Shift_JIS | ||
euc-jp | EUC-JP | ||
oe | 検索結果の文字コード | デフォルト(なし) | 自動判別 |
utf-8 | UTF-8 | ||
shift_jis | Shift_JIS | ||
euc-jp | EUC-JP | ||
safe | セーフサーチの レベル | off | オフ |
medium | 中 | ||
high | 高 | ||
filter | 類似ページを フィルタリング | デフォルト(なし) | フィルタリング |
1 | フィルタリング | ||
0 | フィルタリングしない | ||
gbv | javascript | 2 | オン |
1 | オフ |
(参考:https://moz.com/learn/seo/search-operators)
No.1 英語・フランス語等、特定の言語圏のサイトを検索結果に表示するパラメータ・クエリ「lr」
これは使っているブラウザの言語設定を英語に変更してすべて解決します、と考えているかたちょっと待ってください。それは本当に効率的な検索方法でしょうか。
いちいちブラウザの設定いじって検索かけて、終わったら日本語に戻すなんて非効率極まりない。
ご存知の方が多いと思いますが、検索語のURL(たとえば「イッヌ」という言葉をGoogle検索書けた場合にはhttps://www.google.com/search?q=%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%8C&oq=%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%8C&ie=UTF-8
という文字列)はパラメーターを付けることで英語の検索結果、米国内の検索結果、フランス語、ドイツ語等々、検索結果が取得できるので非常に便利です。
英語サイト見たい場合って限られていることが一般的ですが、技術系の仕事をしているとどうしても日本の2次情報に頼ってしまいがちです。ただ、これが悪いということではなく、本場でゴリゴリ仕事していたりブログ書いていたりする知識をダイレクトに取得できるので使わないと損です。というかWebライターであれば致命的です。
では、さきほどのサンプルURLに「lr=lang_en
」をちょい足ししてみましょう。「先頭に&を付ける」のをお忘れずに。https://www.google.com/search?q=%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%8C&oq=%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%8C&ie=UTF-8&lr=lang_en
結果画面はあんまり変化ないですが、サイトのDiscrptionが英語のものがほとんどになります。ためしにページにアクセスしてみてください。「イッヌ」を英語で説明したサイトなんかが上位に来るようですね。
lr | lang_ja | 日本語 |
lang_en | 英語 | |
lang_de | ドイツ語 | |
lang_fr | フランス語 | |
lang_It | イタリア語 | |
lang_es | スペイン語 | |
lang_ru | ロシア語 | |
lang_ko | ハングル語 | |
lang_zh-CN | 中国語 |
上に対応表を示しました。主要言語は網羅しているはずです。使い方は、日本語でGoogle検索した後、末尾に「&lr=lang_en
」と付けてアクセスするだけです。ちなみにlrの「l」は小文字のLです。大文字のIと間違えないようにしてください。lrは「Language Resources」の略で、言語リソースを意味しています。
No.2 lr と勘違いされがちな hl はUI / 説明部分が英語になります
https://www.google.com/search?q=%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%8C&oq=%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%8C&ie=UTF-8&hl=_en
というURLに変更してアクセスしてみると、日本語コンテンツが結果に並びますが、周りのUIとか説明の箇所は英語になりますね。検索順位が微妙に純粋な日本語検索と違うのは正直理由がよくわかりません。
この「hl」はあまり使いそうにないですね。(日本人である限りは)ちなみに、「hl」ですが、「host language」の役です。ホスト言語、上位言語ってことですね。コンテンツは含まれません。
hl | ja | 日本語 |
en | 英語 | |
de | ドイツ語 | |
fr | フランス語 | |
It | イタリア語 | |
es | スペイン語 | |
ru | ロシア語 | |
ko | ハングル語 | |
zh-CN | 中国語 |
No.3 検索結果の件数をパラメータ / クエリで操作する「num」
Googleのデフォルトの検索結果は10件です。
SEOを仕事にしているかたであれば、これはかなりめんどくさい確認方法になってしまいますね。SEOの基本は1ページ目にランクインすることが最低限必要でしょう。ただ、いつも10位にはいっている訳もないので自分のサイトが何位か知りたい時に100件表示にしたいことなんてザラですね。
そこで登場するパラメータが「num」です。「&num=100」のように使います。Numberの略語ですね。
num | 1ページあたりの 結果数を操作する | 100件が限界 |
No.4 検索の種類を指定するクエリ「tbm」
ぶっちゃけ画像検索するときはブラウザ上のボタンをクリックする方が数倍効率的ですね。
ただ、画像検索機能を有するWebアプリの実装をする場合には必須になってきます。「tbm」というパラメーターになりますが、おそらく「TaB Menu」の略でしょう。Googleのページの上部に並んでいる検索種類のタブになぞらえて命名されたと思われます。
tbm | isch | 画像検索 |
vid | 動画検索 | |
nws | ニュース検索 | |
shop | ショッピング | |
bks | 書籍検索 | |
blg | ブログ検索 | |
pts | 特許検索 |
No.5 パーソナライズされてしまっている掲載順位を解除する「pws」
2009年12月頃からGoogle検索で実装されたパーソナライズ検索。実はコレSEOを仕事にするとかなり無用の長物と化すんですよね。むしろ消えて欲しいくらい。
パーソナライズ検索結果を解除する方法に設定をいじると解決するとよく言われますが、実は設定をいじらなくてもパラメーターで何とかなるんですね。パーソナライズをOFFにした結果を並べるようなアプリにはとても使えます。
また、SEO業務でクライアントに送るメール内の参照リンクとして、URLを送ると重宝されるかもしれません。よくやる手法です。
pws | 1 | パーソナライズ:有効 |
0 | パーソナライズ:無効 |