JavaScript オブジェクトとは何か?概要と記述方法を基礎から解説

JavaScript

オブジェクトは、プログラム内でデータと機能をまとめた複合的なデータ構造です。オブジェクトは、プログラム内で表現する実世界の概念や事物、またはプログラムの内部状態を表すことができます。

オブジェクト型については『JavaScriptにおけるObject(オブジェクト)型』を別途ご参照ください。

JavaScriptのオブジェクト概要

オブジェクトは、キーのペア(プロパティ)で構成されます。キーは通常文字列であり、値には任意のデータ型を使用できます。オブジェクトのキーには、文字列だけでなく数値やシンボルなども使用できます。オブジェクトは、中に別のオブジェクトを含めたり、配列や関数を格納することができます。

多くのプログラミング言語において、オブジェクトは重要なデータ構造であり、様々な目的で使用されます。オブジェクト指向プログラミングの考え方は、オブジェクトを中心に展開されるため、プログラミングにおいて非常に重要な概念の一つです。

オブジェクトの基本 プロパティとは

JavaScriptのオブジェクトのプロパティは、オブジェクト内に存在する値や関数です。プロパティは、キーと値のペアで定義されます。キーは文字列またはシンボルであり、値は任意のJavaScriptのデータ型(String型、Number型、Boolean型など)であることができます。

プロパティには、ドット表記法またはブラケット表記法を使用してアクセスできます。ドット表記法は、オブジェクト名に続けて、プロパティのキーをドットで区切って指定します。ブラケット表記法は、オブジェクト名に続けて、プロパティのキーを引用符で囲んで指定します。

以下は、オブジェクトのプロパティの例です。

const person = {
  name: 'John',
  age: 30,
  sayHello: function() {
    console.log('Hello!');
  }
};

console.log(person.name); // ドット表記法
console.log(person['age']); // ブラケット表記法
person.sayHello(); // 'Hello!'をコンソールに出力

上記の例では、オブジェクトpersonは、nameagesayHelloの3つのプロパティを持っています。nameageは文字列と数値の値を持っていますが、sayHelloは関数を値として持っています。これらのプロパティは、ドット表記法またはブラケット表記法を使用してアクセスされ、それぞれの値がコンソールに出力されます。

オブジェクトのキーとは

オブジェクトのキーとは、キーと値のペアのうち、値を特定するための識別子のことです。

オブジェクトのキーは、プログラム内でオブジェクトの値にアクセスするために使用されます。オブジェクトのキーは一意である必要があり、同じキーを持つペアがオブジェクト内に複数あることはできません。また、オブジェクトのキーには、文字列だけでなく数値やシンボルなども使用できます。

オブジェクトのキーは、オブジェクトリテラル記法を使用してオブジェクトを作成する場合には、コロンの前の部分に記述されます。以下は、オブジェクトリテラルを使用してオブジェクトを作成する例で、key1key2key3がキーになっています。

const myObject = {
  key1: 'value1',
  key2: 2,
  key3: true
};

キー値に変数を指定することも出来ます。詳しくは『JavaScriptのオブジェクトのキーに変数を指定する方法と取得する方法』を参考にしてみてください。

JavaScriptにおけるオブジェクトの基本的な使用方法

JavaScriptにおけるオブジェクトは、プロパティと値をまとめたものです。JavaScriptのオブジェクトは、他の言語のオブジェクトと同様に、以下のように使用することができます。

1.オブジェクトの作成

JavaScriptのオブジェクトは、{}で作成できます。また、new演算子を使用して、オブジェクトを定義することもできます。

//{}でオブジェクトを作成する
const person = {};

//new演算子を使用してオブジェクトを定義する
const person = new Object();

2.プロパティの追加・削除

オブジェクトにプロパティを追加するには、ドット表記法またはブラケット表記法を使用します。プロパティの削除には、delete演算子を使用します。

//プロパティの追加
person.name = 'John';
person['age'] = 30;

//プロパティの削除
delete person.age;

3.プロパティの取得

オブジェクトからプロパティを取得するには、ドット表記法またはブラケット表記法を使用します。

//ドット表記法
console.log(person.name);

//ブラケット表記法
console.log(person['name']);

4.メソッドの追加

オブジェクトにメソッドを追加することもできます。

person.sayHello = function() {
  console.log('Hello!');
};

person.sayHello(); // 'Hello!'をコンソールに出力

以上がJavaScriptにおけるオブジェクトの基本的な使用方法です。オブジェクトは非常に強力であり、さまざまなアプリケーションで使用されています。

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