10月に入って、コンビニもスーパーもすっかりオレンジと紫の世界になりましたね。今年のハロウィン(10月31日)は土曜日。SNSの投稿用やブログのアイキャッチ、ちょっとしたイベント告知用にハロウィンっぽい画像が欲しくなる時期です。
ただ、いざ画像生成AIに「ハロウィンの画像を作って」と打ち込むと……出てくるのは、どこかで見たことがあるようなカボチャとおばけの量産型イラスト。あれ、なんか思ってたのと違う??となった方も多いんじゃないでしょうか。実は筆者も最初はそうでした。
そこで今回は、デザイナーではない筆者がハロウィン向けのAIプロンプトを整理して、そのままコピペで使える「作品集」としてまとめてみました。日本語プロンプトと英語プロンプトをセットで載せています。文章部分はChatGPTやGemini、Midjourneyなど複数の画像生成AIで応用できますが、縦横比などの指定方法はツールに合わせて調整してください。あわせてアメリカ・フランス・ドイツ・中国のサイトで見つけたコツも紹介しますので、最後までお付き合いください。
ハロウィン画像をAIで作るとこんなに便利
まず、なぜハロウィン画像をAIで作るのがおすすめなのかを整理しておきます。
- フリー素材サイトの「みんな使ってるあの画像」とかぶらない
- ブログのアイキャッチ、SNS投稿、店頭POP、イベント告知など用途に合わせて縦横比を変えられる
- 色やテイストを統一したシリーズ画像が作れる
- イラストが描けなくても、言葉で説明できれば形になる
特に最後の「言葉で説明できれば形になる」は非デザイナーにとって伝家の宝刀です。逆に言うと、説明がふわっとしているとAIもふわっとした画像しか返してくれません。ここがプロンプトの腕の見せどころですね。
ハロウィン画像におすすめのAIツール3つ
ハロウィン画像を作るなら、まずは以下の3つから選べば大きく外すことはありません。どれもテキストだけで画像が作れます。
ChatGPT:会話しながら修正したい人向け
日本語でそのまま指示が通りやすく、「おばけをもう少し小さく」「背景を紫に」といった追加の修正を会話で重ねられるのが強みです。画像内に英字のタイトルを入れるのも比較的得意です。初めてならまずここからでOKです。
Gemini(Nano Banana):手軽さとスピード重視の人向け
GeminiはGoogleの画像生成モデル(Nano Banana)を利用できるサービスです。対応する機能や利用上限はプランや提供状況によって異なるので、使う前に確認しておきましょう。会話形式で画像の修正を指示できるため、試行錯誤しながら作りたい場合にも便利です。
Midjourney:雰囲気重視・作品として作り込みたい人向け
シネマティックで空気感のある画像が得意。ちょっと怖いホラー寄りの作品を作りたいならこれです。英語で書くのが基本なので、この記事の英語版プロンプトを使ってください。なお、Midjourneyで縦横比を指定するときは、文章ではなく –ar 16:9 のような専用パラメータを末尾に付けます。
ハロウィンプロンプトの基本の型は「5つの要素」
作品集に入る前に、筆者がプロンプトを書くときに使っている型を紹介します。ハロウィン画像なら次の5つを埋めるだけで、量産型から一歩抜け出せます。
- 主役:誰が・何が(魔女の女の子、黒猫、ジャック・オー・ランタンなど)
- 動き・表情:何をしているか(お菓子を配っている、ほうきで飛んでいる)
- 場所・背景:どこで(月夜の街角、古い洋館、カボチャ畑)
- テイスト:絵のスタイル(水彩、レトロポップ、3Dアニメ風、写真風)
- 色と形:配色と縦横比(くすみ紫×オレンジ、横長16:9)
テンプレートにするとこんな感じです。
日本語プロンプト(テンプレート)【テイスト】のハロウィンイラスト。主役は【主役】で、【動き・表情】。背景は【場所・背景】。配色は【色】。オリジナルデザインで、既存キャラクターは使わない。【縦横比】。
English prompt (template)A Halloween illustration in [style]. The main subject is [subject], [action / expression]. Background: [setting]. Color palette: [colors]. Original design, no existing characters. Aspect ratio [ratio].
Midjourney用(縦横比はパラメータで指定)A Halloween illustration in [style]. The main subject is [subject], [action / expression]. Background: [setting]. Color palette: [colors]. Original design, no existing characters. --ar 16:9
この型を頭に入れておくと、次の作品集のプロンプトも「どこを変えれば自分用になるか」がすぐ分かるはずです。
コピペOK!ハロウィンおすすめプロンプト作品集
ここからは用途別に12個のプロンプトを紹介します。生成結果はツールや回によって毎回変わるので、気に入らなければ2〜3回回してみるのがおすすめです。
英語プロンプトの末尾にある「16:9」「Square 1:1」などの縦横比は、ChatGPTやGeminiならそのままでも伝わりますが、各サービスの縦横比設定を使う方が確実です。Midjourneyで使う場合は、その部分を –ar 16:9、–ar 1:1、–ar 4:5、–ar 2:3 のようなパラメータに置き換えてください。
かわいい系:SNS投稿やアイキャッチに
01. 魔女っ子と黒猫の水彩イラスト
日本語プロンプトやさしい水彩タッチのハロウィンイラスト。ほうきに乗った小さな魔女の女の子と、帽子をかぶった黒猫が満月の前を飛んでいる。下にはオレンジ色の灯りがともる街並み。くすみパープルとオレンジの配色。余白を多めにとったシンプルな構図。横長16:9。
English promptSoft watercolor Halloween illustration. A little witch girl riding a broom with a black cat wearing a tiny hat, flying in front of a full moon. Below, a town with warm orange lights. Muted purple and orange palette. Simple composition with plenty of negative space. 16:9.

02. お菓子を配るおばけたち
日本語プロンプトゆるくてかわいいハロウィンのイラスト。白いシーツのおばけたちが、カボチャのバケツからキャンディを配っている。背景はくすみオレンジ一色。フラットデザイン、太めの線、手描き風。正方形1:1。
English promptCute and simple Halloween illustration. Little bedsheet ghosts handing out candy from pumpkin buckets. Solid muted orange background. Flat design, thick lines, hand-drawn feel. Square 1:1.

03. レトロポップなモンスターパーティー
日本語プロンプト海外ヴィンテージ雑貨のようなレトロポップなハロウィンイラスト。縫い跡のある大男、ミイラ、一つ目モンスターがジュースで乾杯している。かすれた印刷の質感、古い紙のテクスチャ。赤・オレンジ・ターコイズ。オリジナルキャラクターで描く。横長16:9。
English promptRetro pop Halloween illustration in the style of vintage imported stationery. A friendly stitched giant, a mummy and a one-eyed monster toasting with juice. Faded print texture, old paper grain. Red, orange and turquoise. Original characters only. 16:9.

04. 3Dアニメ風のカボチャ住人
日本語プロンプト3Dアニメーション映画のようなハロウィンのワンシーン。ジャック・オー・ランタンの頭をした小さな住人たちが、夜のカボチャ畑でランタンを持って行進している。やわらかい光、ほっこりした雰囲気。縦長4:5。
English promptA Halloween scene in a 3D animated film style. Tiny villagers with jack-o'-lantern heads marching with lanterns through a pumpkin patch at night. Soft glowing light, cozy and heartwarming mood. Vertical 4:5.

ちょい怖・シネマティック系:作品として見せたいときに
05. 霧の洋館
日本語プロンプト霧に包まれた丘の上の古い洋館。窓のひとつだけにオレンジ色の灯り。枯れ木のシルエット、満月、飛び交うコウモリ。映画のワンシーンのような構図、低い位置からのアングル。深い青と黒、ほんの少しのオレンジ。横長16:9。
English promptAn old Victorian mansion on a foggy hill, only one window glowing orange. Silhouettes of bare trees, full moon, bats flying. Cinematic composition, low-angle shot. Deep blue and black with a touch of orange. 16:9.

06. ゴシックな魔女の書斎
日本語プロンプトゴシック調の魔女の書斎。机の上に古い魔導書、ろうそく、光る緑色の薬瓶、乾いたハーブ。窓の外には満月。人物は描かない。キャンドルの光だけの暗めのライティング、油絵風。縦長2:3。
English promptA gothic witch's study. An old spell book, candles, glowing green potion bottles and dried herbs on the desk. Full moon outside the window. No people. Dark lighting from candlelight only, oil painting style. Vertical 2:3.

07. 雨の夜の路地とカボチャ
日本語プロンプト雨に濡れた夜の石畳の路地。ぽつんと置かれたジャック・オー・ランタンが地面の水たまりに反射している。遠くにぼんやり人影。写真のようなリアルな質感、浅い被写界深度。横長16:9。
English promptA rain-soaked cobblestone alley at night. A single jack-o'-lantern reflecting in a puddle. A blurry silhouette in the distance. Photorealistic, shallow depth of field. 16:9.

08. ヴィンテージホラー映画ポスター風
日本語プロンプト1950年代風の架空のホラー映画ポスターのイラスト。夜の墓地から伸びる巨大な影と、逃げる人々の小さなシルエット。上部にタイトル用の余白。色あせた赤と黒、紙の劣化テクスチャ。縦長2:3。
English promptIllustration of a poster for a fictional 1950s-style horror movie. A giant shadow rising from a graveyard at night, tiny silhouettes of people running away. Empty space at the top for a title. Faded red and black, aged paper texture. Vertical 2:3.

実用系:告知・ぬりえ・アイコンに
09. イベント告知用バナー
日本語プロンプトハロウィンイベント告知用のバナー背景。左側にカボチャ、おばけ、コウモリのイラストをまとめて配置し、右側は文字を入れるための無地のスペース。くすみパープル背景。文字は入れない。横長16:9。
English promptBanner background for a Halloween event announcement. Pumpkins, ghosts and bats grouped on the left side, a plain empty area on the right for text. Muted purple background. No text. 16:9.

10. 子ども向けぬりえ
日本語プロンプト4〜6歳の子ども向けハロウィンのぬりえ。にっこり笑ったカボチャとおばけとコウモリ。太くはっきりした黒い線だけで描き、塗りや影はなし。背景は白。30分程度で塗れるよう、線や塗り分けをシンプルに。縦長A4比率。
English promptHalloween coloring page for kids aged 4 to 6. A smiling pumpkin, a ghost and a bat. Bold clean black outlines only, no shading or fill. White background. Keep lines and areas simple so it can be colored in about 30 minutes. Vertical A4 ratio.

11. SNSアイコン(写真なし)
日本語プロンプトSNSのプロフィールアイコン用イラスト。とんがり帽子をかぶった黒猫の顔のアップ。丸い月を背景にしたシンプルな構図。フラットデザイン、紫とオレンジの2色+黒。正方形1:1。
English promptIllustration for a social media profile icon. Close-up of a black cat's face wearing a pointed witch hat. Simple composition with a round moon behind. Flat design, two colors purple and orange plus black. Square 1:1.

12. シームレスなハロウィン柄パターン
日本語プロンプトハロウィンのシームレスパターン。小さなカボチャ、キャンディ、星、おばけを均等に散らす。上下左右がつながる繰り返し柄。背景はクリーム色、モチーフはオレンジと紫。ラッピングペーパーやWeb背景用。正方形1:1。
English promptSeamless Halloween pattern. Small pumpkins, candies, stars and ghosts evenly scattered. Tileable repeat pattern on all sides. Cream background, motifs in orange and purple. For wrapping paper or web backgrounds. Square 1:1.

※「シームレス」と指定しても、継ぎ目が必ずぴったり合うとは限りません。使う前に、実際にタイル状に並べて継ぎ目を確認してください。
海外サイトで見つけたハロウィンプロンプトのコツ
国内の記事だけだと似たような情報になりがちなので、海外のサイトもいろいろ見てきました。あくまで各サイトの紹介内容ですが、切り口がちょっとずつ違っていて面白かったです。
アメリカ:「怖い」より「楽しい」に寄せるなら光と色
アメリカの画像生成サービスMorphicのガイドでは、ハロウィン画像を怖くではなく楽しく見せたいなら、光るカボチャやキャンドル、ライトといった暖かく光る要素や、遊び心のある仮装、秋の質感に寄せ、雰囲気を「festive and fun」と書くのがよいとしています。家族向けなら仮装や飾りつけに寄せる、という考え方ですね。作品集の01〜04がまさにこの方向です。
出典:Morphic「Happy Halloween AI images」
https://morphic.com/zh/resources/images/happy-halloween-images
また、getimg.aiのブログではスタイル指定のキーワードとして「Victorian, Gothic horror style, classic Halloween aesthetic, vintage horror poster look, dark fairytale」が挙げられていました。ちょい怖系を作るときは、このあたりを英語プロンプトに足すだけでぐっとそれっぽくなります。
出典:getimg.ai「Create Haunting Halloween Art with AI: Prompts & Examples」
https://getimg.ai/blog/create-haunting-halloween-art-with-ai-prompts-and-examples-inside
フランス:英語プロンプトをすすめるサイトも
フランス語版のYouCam(Perfect Corp.)のブログでは、Gemini向けのハロウィンプロンプトを紹介しつつ「Notre conseil : utilisez les prompts anglais pour de meilleurs résultats !(英語のプロンプトを使うとより良い結果になる)」とアドバイスしています。もちろん最適な書き方はツールや作りたい画像によって変わりますが、日本語でうまくいかないときに英語版を試してみる価値はあります。この記事で英語プロンプトを併記しているのもそのためです。
出典:YouCam AI Pro(Perfect Corp.)「Prompts d’Halloween IA de Gemini : générez vos images et vidéos」
https://www.perfectcorp.com/fr/consumer/blog/generative-AI/gemini-halloween-prompt
ドイツ:対象年齢と所要時間まで書くと精度が上がる
ドイツのIT系メディアGIGAでは、ChatGPTでハロウィンのぬりえを作る記事の中で「3〜6歳向け」と対象年齢を入れたり、「30分で塗り終わる程度」と所要時間を指定したりしていました。指示が具体的なほどAIの反応も具体的になる、という分かりやすい例です。作品集の10番はこの考え方を参考にしています。
出典:GIGA「Halloween-Bilder zum Ausmalen mit ChatGPT erstellen: So geht’s」
https://www.giga.de/tech/halloween-bilder-zum-ausmalen-mit-chatgpt-erstellen-so-geht-s–01K7HP876ASJHAG6PKWZ75Z7T9
中国:画材・技法とストーリーを足す
中国の技術コミュニティに掲載されていたMidjourneyのハロウィンプロンプト記事では、海外向けの販促ビジュアルを担当するデザイナーが、カボチャやコウモリなどの要素から始めて「技巧一:添加艺术风格和媒介(アートスタイルと画材を加える)」「技巧五:添加故事情节(ストーリーを加える)」と段階的にプロンプトを育てる方法を紹介していました。「カボチャ」だけでなく「誰が、どこで、何をしている」まで書くのは、筆者の5要素の型ともほぼ同じ考え方です。
出典:程序员客栈「分享20+ 万圣节 Midjourney Prompts」
https://jishu.proginn.com/doc/66726542596a968d1
ホントにやったらNGなハロウィンプロンプト
最後に、ハロウィン画像でやりがちな失敗も書いておきます。筆者もいくつか通ってきた道です……。
NG1:有名キャラクターの名前を入れる
ハロウィンといえば有名ホラー映画のキャラクター、となりがちですが、有名キャラクターの名前を指定すると、ツールによっては生成が制限されることがあります。ドイツのnextpitの記事でも、Geminiが映画キャラクターの名前を入れると生成を渋ることがあると触れられていました。また、生成画像が既存キャラクターの表現に似ている場合など、使い方によっては権利侵害の問題が生じる可能性もあります。ブログやお店の告知に使うなら、既存キャラクターに頼らないオリジナルデザインの方がリスクを抑えやすいです。この記事のプロンプトに「オリジナルキャラクターで」と入れているのはそのためです。
出典:nextpit「Schaurig schön: 10 Ideen für gruselige Halloween-Fotos」
https://www.nextpit.de/ratgeber/schaurig-schoen-10-ideen-fuer-gruselige-halloween-fotos
NG2:自分の写真をアップロードして仮装させる
海外では「自分の顔写真をアップして仮装させる」系のハロウィンプロンプトが流行っていますが、筆者はあまりおすすめしていません。どうしても顔写真をアップロードする場合は、サービスごとのプライバシーポリシーや、データの保存・学習への利用条件を必ず確認しましょう。第三者が写った写真や、公開したくない個人情報を含む画像は特に注意が必要です。アイコンが欲しいなら、作品集の11番のように黒猫やカボチャのキャラクターで作る方が安心ですし、意外と愛着もわきます。
NG3:画像の中に長い日本語を入れようとする
画像生成AIは文字を描く精度がかなり上がってきていますが、「ハロウィンパーティー開催!10月31日18時〜」のような長い日本語や細かい文字は、まだ誤字やレイアウト崩れが起きることがあります。告知日時やイベント名など正確さが必要な文字は、09番のように文字スペースだけ空けておいて、後からCanvaなどで載せる方が確実です。
番外:商用利用する前に規約をチェック
店頭POPやイベント告知、販売物に使う場合は、使っているAIサービスの利用規約で商用利用の条件を確認しておきましょう。プランによって条件が違うこともあるので、「無料プランで作った画像をそのまま販売物に」という使い方の前には一度チェックしておくと安心です。
まとめ
今回はハロウィンにおすすめのAI画像プロンプトを、用途別に12個の作品集としてまとめてみました。ポイントは「主役・動き・背景・テイスト・色と形」の5つの要素を埋めること。かわいく見せたいなら暖かい光と遊び心のある仮装、ちょい怖にしたいならゴシックやヴィンテージホラーといったスタイル指定を足すのが近道です。今回参考にした海外サイトでも、画風や光、対象年齢、ストーリーなどを具体的に指定する例が多く見られました。英語プロンプトをすすめるサイトもありますが、最適な書き方はツールや作りたい画像によって変わります。有名キャラクターの名前を入れる、安易に自分の写真をアップロードする、長い日本語を画像に入れるといったやり方は控えめにしておくのが安全です。まずは気になったプロンプトをそのままコピペして、主役や色を1か所だけ変えるところから試してみてください。今年のハロウィンは、自分だけのオリジナル画像で楽しんでみましょう。