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Midjourneyのパラメータ一覧と使い方|–ar・–s・–rawで画像はどう変わるか検証してみました【連載第3回】

2026年10月2日

前回の第2回でプロンプトの「型」を整理したので、今回はその後ろに付けるパラメータの話です。プロンプトの末尾にある --ar 16:9 のような、ハイフン2つで始まるアレですね。

ネットで拾ったプロンプトを見ると、末尾に --s 750 --c 20 --q 2 --style raw みたいな呪文がずらっと並んでいることがあります。筆者も最初は意味も分からずコピペしていたのですが、あるとき「あれ、このパラメータ、今のバージョンだとエラーになるぞ??」と気づきました。そう、Midjourneyのパラメータはバージョンによって使えるものが変わるんです。

そこで今回は、2026年9月時点のデフォルトであるV8.2で使えるMidjourneyのパラメータ一覧を整理しつつ、よく使う--ar・--s・--rawを中心に、どう変わるのかを検証していきます。

パラメータの書き方|3つのルール

まずは書き方のルールから。Midjourneyの公式ドキュメントでは、パラメータは必ずプロンプト本文の後ろに置くこと、ハイフンの前にスペースを入れること、カンマやピリオドなどの記号を付けないこと、の3つが挙げられています。

  • 必ずプロンプト本文の後ろに置くこと
  • ハイフンの前にスペースを入れること
  • カンマやピリオドなどの記号を付けないこと

出典:Midjourney(アメリカ)「Parameter List」
https://docs.midjourney.com/hc/en-us/articles/32859204029709-Parameter-List

地味ですが、ここでつまずく人がけっこう多いです。特にありがちなのが、英訳したプロンプトの最後にピリオドが付いたまま、その後ろにパラメータを書いてしまうパターン。--ar 16:9, のようにカンマが残っているのもNGです。

2026年版|Midjourneyのパラメータ一覧

公式のパラメータ一覧から、非デザイナーがよく使うもの・知っておきたいものをピックアップしました。数値の範囲は、それぞれの公式ページの記載に合わせています。

パラメータ役割範囲・初期値
--ar画像の縦横比を変える初期値は1:1(正方形)
--sMidjourneyらしい芸術性の強さ0〜1000、初期値100
--raw自動の味付けをオフにする付けるだけでON
--c4枚の画像の違いの大きさ0〜100、初期値0
--no入れたくないものを指定単語をカンマ区切りで指定
--seed乱数の出発点を固定する比較検証で使う
--w奇抜さ・実験的な表現を足す0〜3000、初期値0
--hd / --sd2048pxの高解像度か標準かV8.1以降で使える
--vモデルのバージョン指定指定なしならV8.2
--p / --sref好みや参照画像で絵柄を寄せる第4回で解説

出典:Midjourney(アメリカ)「Stylize」「Chaos / Variety」「Weird」
https://docs.midjourney.com/hc/en-us/articles/32196176868109-Stylize
https://docs.midjourney.com/hc/en-us/articles/32099348346765-Chaos-Variety
https://docs.midjourney.com/hc/en-us/articles/32390120435085-Weird

V8で使えなくなったパラメータに注意

冒頭の「エラーになるぞ??」の正体がこれです。公式のバージョン比較表を見ると、V8.1とV8.2では、画質を上げる--q(Quality)、プロンプトを::で区切って重み付けするマルチプロンプト、人物や物を参照するOmni Referenceが使えないことになっています。Omni Referenceの代わりは、新しいEditモデルが担当します。

出典:Midjourney(アメリカ)「Version」
https://docs.midjourney.com/hc/en-us/articles/32199405667853-Version

国内の解説記事では、Rawモードが--style rawという書き方で紹介されていることもあります。これは古いバージョンの書き方で、今の公式ドキュメントでは--rawと書くようになっています。ネットで拾ったプロンプトは、まず末尾のパラメータが今も使えるかを確認するクセをつけておくと、無駄なFast時間を使わずに済みます。

出典:Hakky Handbook(日本)「Midjourneyパラメーター完全攻略|事例で学ぶ調整術」
https://book.st-hakky.com/en/data-science/midjourney-parameter-guide

全部覚えなくていい|まずは3つだけ

一覧を見ると多く感じますが、安心してください。ドイツのAI解説サイトでも、ほとんどの画像プロンプトは--ar、--c、--raw、--s、--seed、--no、必要に応じて--srefと--swがあれば足りる、とまとめられていました。

出典:gradually.ai(ドイツ)「Midjourney Parameters: Current Guide with Examples」
https://www.gradually.ai/en/midjourney-parameters/

フランスの解説記事はさらにシンプルで、最初はパラメータを1〜2個までにしておかないと、どれが効いているのか分からない収拾のつかないプロンプトになる、と注意していました。これは本当にその通りで、筆者のおすすめも最初は--ar・--s・--rawの3つだけです。

出典:Vert-Mer(フランス)「Midjourney 2026 : Guide Essentiel, Prompts & Astuces」
https://www.vert-mer.fr/midjourney-fonctionnement-2026/

検証の前に|–seedで条件をそろえる

パラメータの効果を比べるときに欠かせないのが--seedです。Midjourneyは同じプロンプトでも毎回違う画像を出すので、そのままだと「変わったのはパラメータのせいか、ただの運か」が分かりません。公式ドキュメントによると、V8系では同じシード値を使えば99%同じ画像になるとされています。

出典:Midjourney(アメリカ)「Version」
https://docs.midjourney.com/hc/en-us/articles/32199405667853-Version

なので検証するときは、シード値を固定して、パラメータを1つだけ変えるのが鉄則です。以下の検証もこの方法で進めます。

–ar(アスペクト比 aspect ratio)|用途に合わせて最初に決める

一番使うのがこれ。Midjourneyは何も指定しないと正方形の画像になります。数値は整数の比率で書く必要があるので、たとえばOGP画像の1.91:1にしたい場合は--ar 191:100のように書きます。公式の比較表によると、V8系では最大14:1まで指定でき、HD画質の場合は4:1までです。

用途指定例
ブログのアイキャッチ・YouTubeサムネイル--ar 16:9
Instagramのフィード投稿--ar 4:5
ストーリーズ・ショート動画--ar 9:16
Pinterest--ar 2:3

比率が変わると、同じプロンプトでも構図そのものが変わります。正方形で作った画像を後から横長に切り抜くより、最初から目的の比率で作るほうがずっと自然な仕上がりになります。

–s(スタイライズ)|忠実さと芸術性のバランス

公式ドキュメントでは、--sはMidjourneyがどれだけ芸術的な解釈を加えるかを決めるスライダーのようなものと説明されています。値が低いとプロンプトに忠実に、高いと自由で芸術的になる代わりに、細かい指示から外れやすくなります。

中国のデザインメディアでも、--s・--c・--wの3つはよく混同されるとして、違いを詳しく解説していました(V6時代の記事ですが、考え方は今も同じです)。ざっくり言うと、--sは「Midjourneyのセンスをどれだけ混ぜるか」、--cは「4枚をどれだけバラけさせるか」、--wは「どれだけ変な方向に振るか」です。

出典:優設(中国)「深度解析!Midjourney 三大常用参数 –s/c/w 的区别与使用技巧」
https://www.uisdc.com/3-parameters-use-skills

実際に、シードを固定して--sだけを変える検証用のプロンプトがこちらです。

日本語プロンプト海辺の小さな白い灯台、夕暮れ、写真(スタイライズを0・100・500・1000の4段階で比較)

英語プロンプト(Midjourney・海外サイト用)a small white lighthouse by the sea at dusk, photograph --ar 16:9 --seed 1234 --s 0 a small white lighthouse by the sea at dusk, photograph --ar 16:9 --seed 1234 --s 100 a small white lighthouse by the sea at dusk, photograph --ar 16:9 --seed 1234 --s 500 a small white lighthouse by the sea at dusk, photograph --ar 16:9 --seed 1234 --s 1000

-s 0

-s 100

-s 500

-s 1000

数値を上げていくと、空のグラデーションや光の演出がどんどんドラマチックになり、1000あたりでは灯台が主役というより「映える風景」の一部になっていきます。ブログのアイキャッチなら初期値の100のままで十分で、写真っぽさを出したいときは下げる、雰囲気重視のイメージ画像なら上げる、くらいの使い分けがおすすめです。

–raw|「自動の味付け」をオフにする

公式ドキュメントによると、通常のMidjourneyは自動で独自の創造的な味付けを加えていて、--rawはこの「オートパイロット」をオフにするものです。シンプルなプロンプトなら写真のようにリアルな画像になりやすく、画風を細かく書いたプロンプトでは、その指定をより正確に反映してくれます。

出典:Midjourney(アメリカ)「Raw」
https://docs.midjourney.com/hc/en-us/articles/32634113811853-Raw

日本語プロンプト商店街の八百屋の店先、写真(Rawモードあり・なしで比較)

英語プロンプト(Midjourney・海外サイト用)a greengrocer's storefront in a local shopping street, photograph --ar 16:9 --seed 1234 a greengrocer's storefront in a local shopping street, photograph --ar 16:9 --seed 1234 --raw

Rawなしだと、野菜の色が鮮やかすぎたり、光がやけに美しかったりと「きれいすぎる」写真になりがちです。Rawを付けると、どこにでもありそうな生活感のある写真に近づきます。いわゆるAIっぽさを減らしたいときは、--rawに--s 50前後を組み合わせるのが筆者の定番です。

残りのパラメータは「困ったとき」に使う

--cはアイデア出し用です。公式によると、値を上げるほど4枚の画像が互いに違うものになり、そのぶんプロンプトからは離れやすくなります。方向性が決まっていない段階で--c 30くらいを付けて回すと、自分では思いつかない構図に出会えることがあります。

--noは、どうしても消えてくれない要素があるときに。2026年9月16日の公式アップデートでは、--noの後ろにカンマ区切りで複数の単語を書いたとき、リスト全体をきちんと読むように修正されています。とはいえ、第2回で書いた通り基本は肯定形で書くのが先です。描かせない技術についてはネガティブプロンプトの記事で詳しく検証しています。

出典:Midjourney Updates(アメリカ)「Alpha Changelog – 9/16/26」
https://updates.midjourney.com/alpha-changelog-9-16-26/

毎回書くのが面倒なら初期設定にする

アイキャッチ用に毎回--ar 16:9を書くのは地味に面倒ですよね。公式ドキュメントでは、Imagine barの設定パネルから--sやRawなどの初期値を変更できると説明されています。さらに2026年9月23日の公式アップデートでは、今プロンプトバーに入っているパラメータをそのまま初期設定として保存できる機能が追加されました。

出典:Midjourney Updates(アメリカ)「Alpha Changelog – 9/23/26」
https://updates.midjourney.com/alpha-changelog-9-23-26/

ブログ用の画像ばかり作る人なら、16:9を初期設定にしておくだけで作業がかなりラクになります。

Midjourney入門連載

  1. 第1回Midjourneyの使い方入門
  2. 第2回プロンプトの書き方と「型」
  3. 第3回パラメータの使い方を検証(この記事)
  4. 第4回sref・ムードボード・パーソナライズで絵柄を固定する
  5. 第5回Edit機能で部分修正と同じキャラの再登場に挑戦
  6. 第6回静止画を動かす、Midjourneyの動画生成
  7. 第7回アイキャッチ量産の実践ワークフローと商用利用の注意点

まとめ

Midjourneyのパラメータを、2026年9月時点のV8.2に合わせて整理してみました。パラメータはプロンプトの最後に、ハイフンの前にスペースを入れて、記号を付けずに書くのがルールです。V8系では--qやマルチプロンプト、Omni Referenceが使えず、ネットで拾った古いプロンプトはそのまま動かないことがあるので注意しましょう。一覧を見ると数は多いですが、ドイツやフランスの記事が言うように、最初は少数に絞るのが正解です。筆者のおすすめは、縦横比を決める--ar、芸術性のバランスを決める--s、自動の味付けをオフにする--rawの3つ。効果を比べるときは--seedで条件をそろえて、1つずつ変えるのが鉄則です。--cはアイデア出し、--noは困ったときの最終手段として使い、よく使う値は初期設定に保存しておくと効率が上がります。次回はいよいよ、絵柄を固定するsrefとムードボードです。シード固定の検証、一度やるとハマりますよ

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