※諸説あり
歩きスマホによる事故と聞くと「駅のホームから転落」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、 実際に最も多いのは「転倒(ころぶ)」です。東京消防庁のデータをもとに、事故の種類・発生場所別に 危険性を整理し、駅ホーム・横断歩道・子供が巻き込まれるケースなど、シーン別の詳細ページもご用意しています。
東京消防庁の最新データ(令和7年)によると、歩きスマホ等に係る事故で救急搬送された人のうち、 「ころぶ」事故が71人と最も多く、全体の4割以上を占めています。次いで「落ちる」事故が47人、 「ぶつかる」事故が46人となっています。「駅のホームから落ちる」だけが歩きスマホ事故ではなく、 道路でつまずいて転倒するケースが最も多いのが実態です。
出典:東京消防庁「歩きスマホ等に係る事故に注意!」 https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/nichijo/mobile.html
東京消防庁の2017〜2021年のデータを分析したレポートによれば、事故の発生場所は「道路」が41.8%で最多、 次いで「駅のホーム」が15.8%となっており、「道路・交通施設」で全体の7割以上が発生しています。 同期間の事故種別は「ころぶ」「ぶつかる」「落ちる」がほぼ均等(35.2%・33.3%・30.3%)でした。 年代別では20代(20.0%)・30代(17.0%)の順に多く、若い世代の事故が目立ちます。
出典:第一生命経済研究所「歩きスマホ 便利さの代償~他者を巻き込む危険も~」(水野映子、2023年5月) https://www.dlri.co.jp/report/ld/250571.html
国土交通省の報告によれば、「携帯電話使用」を要因とする駅ホームからの転落事故は、 平成22年度から26年度までの5年間で11件・18件・19件・45件・32件と、全体的に増加傾向にありました。 2021年度(令和3年度)の報告では全国で25件発生しています。これは鉄道会社から国交省に報告された件数であり、 実際の発生件数そのものではない点に留意が必要です。
出典:日本医事新報社「ながらスマホの事故件数は?」(国土交通省データの引用) https://www.jmedj.co.jp/blogs/product/product_5282 /第一生命経済研究所「歩きスマホ 便利さの代償」 https://www.dlri.co.jp/report/ld/250571.html
歩きスマホによる駅ホームでの事故は、負傷にとどまらず死亡事故に至った例も報道されています。 スマホの画面に気を取られたままホームの線路側を歩き、足を踏み外して電車とホームの間に挟まれた事例や、 画面を見ながらホームを横切るように歩いていた際に転落し、走行中の電車にはねられた事例などが報じられています。 いずれも「自分は大丈夫」という思い込みが背景にあると指摘されています。
出典:弁護士法人エース「歩きスマホによる事故は想像を絶する現実」(各紙報道の引用を含む) https://ace-law.or.jp/kotsujiko/column/...
こうした事故の実態を受け、大和市・足立区・池田市など全国の自治体で 歩きスマホ防止条例の制定が進んでいます。 また、視覚障害者団体への調査では2人に1人が歩きスマホによる被害を経験しているというデータもあり、 個人レベルでの声かけの重要性も指摘されています。逆ギレされにくい伝え方は 声かけ・注意の仕方まとめで解説しています。
発生しやすい場所・状況ごとに、危険性と対策を詳しく解説しています。
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今日から、顔を上げる。
「歩きスマホの事故」と聞くと、駅のホームから転落するような劇的な場面をつい想像してしまいます。 しかし実際に一番多いのは、道路でつまずいて転ぶという、地味で、しかし誰にでも起こりうる事故でした。 派手な事例ばかりに気を取られていた当プロジェクトにとっても、これは意外な発見でした。
「自分は大丈夫」という思い込みは、当プロジェクトが繰り返しお詫びしてきた「思い込み」とも どこか似ているのかもしれません。地味な事故ほど、見過ごされやすいのだと痛感しております。