⚠ 本日の推定ヒヤリハット件数:全国で約 128,000 件(当プロジェクト独自集計・現在進行形でカウント中) ⚠ 「ながら歩き」による衝突事故、この10年で体感的に増加傾向 ⚠ プロジェクト本部:本日も窓の外を眺めながら深刻な顔をしています ⚠ 本日の推定ヒヤリハット件数:全国で約 128,000 件(当プロジェクト独自集計・現在進行形でカウント中)
DANGER — STATION

駅ホームの転落、
実は原因の6割は「酔客」です。

歩きスマホによる事故というと駅のホームからの転落を思い浮かべる方が多いですが、 転落事故の要因として最も多いのは酔客で全体の約6割を占めています。歩きスマホはその他の要因の一つです。 とはいえ、歩きスマホによる転落・接触事故も現に報告されています。国土交通省のデータや 鉄道各社の対策をもとに、プロジェクトが実態を整理します。

駅ホームからの転落、要因の内訳

約6割が酔客
駅ホームからの転落事故の要因のうち、最も多いのは酔客(体調不良・携帯電話使用等はその他)
※ こちらは根拠のある事実です。歩きスマホ(携帯電話使用)による転落は、国土交通省への報告ベースで 年間25〜45件程度(後述)ですが、転落事故全体で見ると、酔客によるものが最大の要因とされています。

転落事故の実態と鉄道各社の対策

出典:国土交通省(報道記事経由)

「携帯電話使用」による転落は年間25〜45件ほど、増加傾向

国土交通省が鉄道会社から受けた報告によると、「携帯電話使用」を要因とする駅ホームからの転落事故は、 平成22年度から26年度までの5年間で11件・18件・19件・45件・32件と推移し、全体的には増加傾向にありました。 より新しいデータでは、2021年度(令和3年度)の報告で全国25件となっています。 これは鉄道会社から国交省に報告された件数であり、実際の発生件数そのものではない点に留意が必要です。

25件
2021年度・全国・携帯電話使用による転落(報告ベース)

出典:日本医事新報社「ながらスマホの事故件数は?」(国土交通省データの引用) https://www.jmedj.co.jp/blogs/product/product_5282

出典:日刊工業新聞社(ニュースイッチ)

転落要因の首位は「酔客」で全体の約6割

鉄道各社が実施している駅ホーム安全対策に関する報道によれば、転落要因の首位は酔客で全体の約6割を占めるとされています。 携帯電話使用(歩きスマホを含む)による転落は、体調不良などと並ぶ「その他」の要因の一つに位置づけられます。 歩きスマホは無視できないリスクですが、駅ホームの転落事故全体で見ると、酔客対策の方がより大きな比重を占めているのが実態です。

出典:ニュースイッチ「駅ホーム転落事故防げ!ICTで簡易に検知」 https://newswitch.jp/p/14292

出典:国土交通省

ホームドアの整備状況:10万人以上駅でも整備途上

国土交通省は「1日当たり平均利用者数10万人以上」の駅を優先的な整備対象とし、 2013年度時点で583駅だったホームドア整備駅数を2020年度末までに800駅とする目標を掲げてきました。 その後、整備は着実に進み、令和7年3月時点の資料では全国のホームドア設置駅数は1,190駅(番線ベースでの推移)に達していますが、 10万人以上駅における番線単位の整備状況は353番線/1,219番線にとどまるとの報告もあり、 すべての駅・すべてのホームに整備が完了しているわけではありません。

出典:国土交通省「ホームドア整備に関するWG」報告書・報道発表資料 https://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudo_tk4_000016.html /国土交通省「ホームドアの更なる整備による全ての利用者の安全性向上を目指して」 https://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo04_hh_000078.html

出典:JR東日本公式サイト

鉄道各社の取り組み:声かけ運動と「やめましょう、歩きスマホ。」

JR東日本グループでは、駅社員による声かけ・見守りや駅構内放送での案内に加え、 一般利用者にも協力を呼びかける「声かけ・サポート」運動を通年で実施しています。 また、「プラットホーム事故0運動」や「やめましょう、歩きスマホ。」といったキャンペーンを、 各鉄道会社局と共同で展開しています。ホームドアについても、従来型に加えて軽量型の 「スマートホームドア」の導入を積極的に進めています。

出典:JR東日本「ホームにおける安全対策について」 https://www.jreast.co.jp/company/csr/safe-cx/safety-efforts/platform/

出典:報道(Yahoo!ニュース)

実際に起きた死亡事故:ポスター掲示のきっかけにも

りんかい線の天王洲アイル駅では、スマホの画面を見ながらホームを横切るように歩いていた20代女性が 線路に転落し、走行中の電車にはねられて死亡する事故が発生しました。イヤホンも着用しており、 周囲の音にも気づきにくい状態だったと報じられています。この事故を受け、運行会社の東京臨海高速鉄道は 線内7駅のホームに「歩きスマホ 大変危険です」と注意を促すポスターを計28枚掲示しました。

出典:Yahoo!ニュース「『歩きスマホ』でホームから転落死:『自分だけは大丈夫』ということはない」(佐藤仁) https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/...

補足:自治体と鉄道会社の連携

駅ホームの安全対策は、条例と連動する形でも進んでいます

全国で初めて歩きスマホを条例で禁止した神奈川県大和市は、条例施行後の2020年10月、 市内に乗り入れる鉄道3社と「歩きスマホ防止連携協定」を締結しました。 駅構内での歩きスマホ防止を推進することが、他の場面での防止にもつながるという考え方です。 詳しくは大和市条例の解説ページをご覧ください。

プロジェクトリーダーのひとこと

🎩

「駅ホームの転落=歩きスマホ」というイメージを、当プロジェクトも強く持っていました。 しかし実際に調べてみると、転落要因の首位は酔客で6割を占めており、歩きスマホはその他の要因の一つに過ぎません。 歩きスマホの危険性を伝えたいあまり、事実より大きく見せてしまっていなかったか、反省しております。

とはいえ、歩きスマホが原因の転落・死亡事故が実際に起きているのも事実です。 「自分だけは大丈夫」と思わず、ホームでは画面から顔を上げていただければと思います。

歩きスマホ撲滅プロジェクト 事故分析担当(自称)

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