※諸説あり
歩きスマホが危険だということは、多くの人が理解しています。それでもやめられないのはなぜか。 背景には、学習心理学の「効果の法則」や、脳内のドーパミンによる報酬系のメカニズムがあると指摘されています。 専門家の知見をもとに、プロジェクトが整理します。
スマホでゲームやSNS、動画を見て「楽しい」という「いいこと」が起こると、その行為は繰り返されるようになります。 これは学習心理学でいう「効果の法則」であり、試験前や授業中、そして歩行中といった 「本来やってはいけない場面」でも、楽しい気持ちになりたくて「やめられない」状態になってしまうと説明されています。
出典:江戸川区こころのクリニック「ゲーム・スマホ依存の理解と対応法を脳科学と心理学から読み解く」 https://edogawa-mental.clinic/
スマホを操作するたびに「通知」「いいね」「新しい情報」が届く仕組みは、ギャンブルと同様に予測不能な報酬をもたらし、 この不確定性がドーパミンの分泌を最大化して「もっと見たい」という衝動を強化するとされています。 ドーパミンは「快楽」そのものではなく「期待」や「予想外の変化」に反応する性質があり、 次々と新しいコンテンツが表示される設計が、依存を強めていると考えられています。
出典:櫻井武(ブルーバックス・講談社)「スマホにSNS──あの『やめられない病』を生む『報酬系』の秘密」 https://gendai.media/articles/-/69752
MMD研究所の調査によると、スマートフォンを所有する15〜69歳の約7割が「スマホに依存している」と回答しており、 内訳は「かなり依存している」が17.3%、「やや依存している」が52.5%となっています。 歩きスマホは、この依存傾向が「歩行中」という本来スマホを見るべきでない場面にまで 及んでしまった結果だと捉えることができます。
出典:MMD研究所「スマホ依存と歩きスマホに関する定点調査」(Manegy掲載) https://www.manegy.com/news/detail/3239/
個人の意志に頼るだけでは解決が難しいからこそ、一部の自治体では条例という強制力のある形で 歩きスマホの防止に取り組んでいます。全国の条例状況は 自治体別の条例まとめ でご覧いただけます。
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今日から、顔を上げる。
「気合が足りない」「意識が低い」と言われがちな歩きスマホですが、調べてみると、 脳の仕組みそのものが「やめにくい」方向に働いていることが分かりました。 これは正直、意外な発見でした。
とはいえ、メカニズムが分かっているなら、対策も立てられるはずです。 「通知をオフにする」「歩く前に一度スマホをカバンにしまう」など、 小さな工夫の積み重ねが大事なのだと思います。